(83)とにかく痛いんです


 退院したらもう冬休み、次の外来(1/6)までに状態がよくなればいいのですが、帰ってきてからどうも尿意を感じるときにオチンチンの先が痛いようです。何かに熱中しているときは大丈夫なのですが、ふと気を緩めると痛みがこあげてくるようなのです。まあ、尿道を切ったままにしているし、太いカテーテルが入っているので、しばらくは我慢しなくてはなりません。本人はよっぽどいやだと思っているのでしょうが、耐えています。

 クリスマスには、耕太がお願いしていたプレゼントを間違えずにサンタさんがもってきてくれたので、それで気晴らしをしていました。ウリナールバックをぶら下げているので、あんまり激しい運動ができず、耕次とのけんかも遠慮気味です。外にでて遊ぶこともあまりないので、ストレスは溜まるかもしれません。まあ、それでもゲームやお絵かきなどで楽しんでいました。

 しかし、事態は悪い方向へ。手術で抗生物質を大量に投与されたのでその影響があるのかわかりませんが、便が軟らかいままどんどん出てくるという感じで、就寝中に大量に漏れて、また、昼間も以前にも増して漏れるようになり、だんだん耕太の肛門の周辺がおさるのように赤くなってきました。便の色もやや黒い感じです。便を出すときも小指くらいの細い状態でチョロチョロっとでるのです。これでは、我慢しようにもできない感じでした。なんせ、3歳の耕次がするウンチの直径が半分以下の太さなのです。水分がうまく吸収されていないようです。

 正月は、母親の実家へ行くことにしていましたが、不幸があり急きょ予定を若干繰り上げて帰省しました。それでまたまた、状態が悪くなりました。まず、インフルエンザ警報が出されていて、おじいちゃんが高熱でダウンしていました。せっかく楽しみにしていたのに残念なことです。また、実家は和式トイレで、耕太が大便をするのに一苦労なのです。便を漏らしたまま寝ていることもあり、お尻の皮膚がはがれるくらいに爛れてきました。おまけに、オチンチンの痛みもあり、前も後ろも困ったことになりました。また夜、ウリナールバックに溜まる量もかなり多く、400ml近くにもなたこともあります。この量が止まるようになるには、まだまだ時間がかかるのでは? おおみそかには、背中が痛いと言い出しました。これはいけない。紅白を見たものの、不安な年越しです。

 そんなこんなで、あけましておめでとうございます。今度は、朝起きると、いとこの女の子がインフルエンザにかかってしまいました。あわてて、休日担当の病院を探して、車で病院へ。うちの家族は全員予防接種していなかったので、大丈夫かちょっと不安。いとこと耕太2人が受診することになりましたが、元旦なのであいている病院が少ないので、患者さんであふれており、家を出てから帰ってくるまでに4時間以上もかかってしまいました。その間、一応元気な耕一郎と耕次は車の中で待機、または散歩していました。いとこの女の子とはそれ以来別行動となってしまいました。もちろん、おじいちゃんも・・・今年のインフルエンザはお腹にはこないようですが長引くみたいです。注意しましょう。

 耕太は、消化剤と軟膏をもらってきて、おしりに塗ったりするのですが、若干よくなるぐらい。便が漏れるのが改善しないと難しいみたいです。なんとか、便の色はよくなってきましたが、軟らかいままです。また、相変わらず尿意を感じると痛いようで、走り回ったり、うずくまったりしています。冬休みもあとわずかなので、これが続くとちょっと困ります。学校で痛むと授業にも集中できないし、体育も見学になってしまうかもしれません。

 実家から帰ってくるときは、西日本も雪がかなり降り、大渋滞に巻き込まれてしまいました。通常の倍ぐらいの時間を要したのですが、耕太、耕次ともに元気に帰ってきました。インフルエンザにもかからず、よかった。

 1月6日の外来では、とにかく、尿意を感じるときに尿道に激しい痛みがあること(実際はカテーテルを入れており、尿はその中を通ってでるので、常識的には痛くないはずなのですが)、その原因は?、2日間ほど背中も痛くなったこと、便の漏れがひどくお尻が爛れてしまっていること、抗生物質の影響か? などをメモにまとめて、行きました。カテーテルは、尿道の太さが元に戻らないように1,2ヶ月は入れておくということだったのですが、主治医が耕太の様子をみるなり、これはひどすぎる、学校も始まるので生活できないだろう、ということで、手術後2週間ちょっとしかたっていなかったが、カテーテルをとることになりました。また、主治医は「こんなに痛みを感じる例はないのだが?・・・、精神的なものが大きいのではないだろうか、便が漏れるのにも影響しているのでは。」このあと、実際主治医が言ったことは正しかった、と実感することになります。病は気からとはよく言ったものです。

 病院から帰ってくると、耕太は喜んでいました。カテーテルがとれた!!!! もう治ったと思っているのでしょう。こちらは、これでは手術をした意味がなくなるのでは、と心配になるのですが????そうすると、翌朝あんなに漏れていた便が漏れていないではありませんか。その後も漏れる量は激減して、3日後にもお尻のただれはほとんど治りました。やっぱり精神的なものは大きいのでしょう。薬では治らなかったのに・・・しかし、小便の方は、若干痛みが残っていたようで、少し漏れていました。尿の方は、かなり短時間で出したくなるようです。こちらのほうは、どうなるかわかりません。

 なんとか、学校にも4日間行き、大丈夫のようです。なんと、できなかった縄跳びも跳べるようになったそうな。バックをつけていると見学かと思っていたのですが。カテーテルを早くとってよかった、としよう。3学期もがんばるぞ。

 その後、漏便の量は減ったものの、改善までには至っていません。尿の方は、手術前と変わらず夜も昼も漏らしております。次の外来は2月6日の予定ですが、どうなることやら・・・


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