（４１）入院しました
入院予定日の２日前，妻の実家からおばあちゃんとおばちゃんが来てくれました。特に，耕太はおばちゃん（今のところ独身，おねえさんといった方がいい）が大好きで，またまた大喜び。はしゃぎすぎて，バタンキューで寝てしまった。また，手術のことを話すチャンスを逃してしまった。いかん，いかん。
日曜日，やはり本人に言わないと。ついに耕太に，病気のこと，いつも行っている病院にお泊りすること，ごはんやおやつがしばらく食べられなくなること，手術をすること等を伝えました。「お泊りは雪が降るまでするん？」「そんなに長くはならないよ，夏休みの間だよ」（先生，１ヶ月で頼むよ），「おなか，ブシッと切るん，耕太君死んじゃうん」「・・・大丈夫，死んだりしないよ」（テレビの見すぎか？？いや，実は耕太は耕次の出産シーンを生で見ており，おなかを切ることにかなり敏感なんです，でもテレビの影響か），「頑張れるか」「うん！！」，あとは無邪気に遊んでいました。まるで，気を紛らすように笑っていました。わかっているのか，いないのかちと不安？
ついに，７月１７日，今日は入院の日です。昨日のうちに持っていくものは準備していたので，朝車に積み込んで，ちょっと予定時刻より遅れて，病院へ。10時過ぎに到着しましたが，すでに駐車場は満車状態でした。耕太は，まだわかっているのか，わからないのか，たぶん遠足気分で来ているのでは。ときどき的外れのことを言って，みんなに違うだろと言われて「そうか」とひとりで納得している。
入院手続き。いきなり入院申込書に不備が。印鑑を押してくるのを忘れている！まあ，これは後で出すとして。病棟へ案内されていった。１４階が小児病棟である。エレベータ，これがくせもので，かなり時間がかかる。人が多いので，もうちょっとなんとかしてほしいなあ。耕太，まだ事の重大さがわかっていない。
病室は，特別室（個室）でした。小児病棟にはテレビがないと書きましたが，ここにはテレビはもちろん，冷蔵庫，キッチン，バス，トイレ，ソファー付だったのです。絶食状態がつづくので，食べられるようになるまで，ここで過ごすことになります。その後は，一般病室へ移動だそうです。耕太は，ホテルに泊まっている感じなのかな。まだ，はしゃいでいる。
看護婦さんから，いろいろ説明があって，病棟内の案内があって，その後一言耕太に聞いたのがいけなかった！「朝食はご飯がいい，パンがいい」「パン！！」ところが，あとでわかったのですが，食事が出るのは今日だけで，明日は朝からなんと絶食。どうしてくれるんだ。これから毎日，朝と夕方浣腸をして，便を出す薬を飲んで過ごすそうです。水分が取れるのも明日のみで，１９日からは水分もダメだそうです。
担当の先生が，４人連れてまわってきました。耕太の顔が突然変わります。その時はおなかとおしりの様子をみるだけでしたが。あとは，今日はレントゲン撮影だけでした。担当の先生には，生まれたときから現在までの病状の経過を話しました。いつもの診察のときの主治医とは違います。看護婦さんにも同じようなことを聞かれ，２度話すことになりましたが，いっしょにはできないものかな。
その日は，夕食を食べて，その後こっそり夜食を・・・ちょっとぐらいいいよね，先生-！