（３１）肛門からバリウム
２ヵ月後（７月），Ｅ病院へ３人で行きました。今度の病院もかなり大きいです｡この地域では１，２位を争うような大病院でした。この時の検査では，今のところ浣腸で便を出しているので，患部の状態に変化はなく手術まではいかないであろうし，なるべく手術は避けた方がいい，再手術は難しくなるということでした。もう手術なんかしたくありません。なんとか，リハビリで腸が細くなってくれることを願うばかりです。その後，２ヶ月おきに検査に行きながら様子をみることにしました。９月，１１月，２月と。なんとか，毎日の浣腸とブジーで便を出していましたが，１年前のように自分で便を出すことはほとんどなくなっていました。ほんと，どうしたのかなあ。
転勤してきて，約１年たって，腹部のレントゲン以外に，肛門からバリウムを入れてレントゲン撮影することになりました。耕太は，もう３歳になろうとしています。もう何をされるかわかります。２歳頃は，腹部レントゲンでも裸にされるのが嫌で，泣き叫んでいました。親が一緒に入って，鉛の入った服を着て，耕太の服を脱がせ，レントゲン技師と一緒に手足を持って，撮っていました。しかし，今度は親は入れません。周りには，主治医はじめナースなどたくさんの人が取り囲んでいました。しかし，耕太はじっと耐えていたのです。また泣くだろうなと思っていたのですが，泣き声が聞こえてきません。これには，親もびっくりしました。あばれなかったので，すぐに終えることができ，ドクターたちも感心していました。レントゲン室から出てきたとたん，どっと泣きましたが。よくがんばった，えらいぞ耕太｡
しかし，その結果はあまりいいものではありませんでした。相変わらず，肛門から約１０ｃｍほど上の結腸が数倍に拡張しているままでした。ただ，便は浣腸とブジーで毎日出しているので，もうしばらく様子をみることにしました。なぜこうなったか原因はよくわからないままです？？