（６）冷凍母乳の通院
今まで書いていませんでしたが，妻は母乳が非常に良く出ました。赤ちゃんに吸ってもらうといいのですが，耕太が入院しているので直接やることができませんでした。また，産科から退院の前にはオムツの交換などいろいろ練習していくそうですが，赤ちゃんがいないとできません。そこで，他の方の赤ちゃんをお借りしてオムツの交換の練習やおっぱいのあげ方の練習をさせてもらったそうです。本当にありがたいことでした。特に，おっぱいを自分で搾らなければならないので，助産婦さんには懇切丁寧に教えていただき，感謝の気持ちでいっぱいでした。
せっかくおっぱいがたくさんでるので，搾った母乳を母乳パックに入れて冷凍して毎日病院へ持っていく日々が始まったのです。これは，私が１回目に見舞いにきた時に義母と母乳パックを買いに薬局を探して回りましたので，たぶん生後４，５日目からです。耕太が飲むかどうかはわかりませんが，一生懸命搾って持っていきました。今まで，ミルクを何ｃｃ飲んだというのは，この母乳のことです。しかし，残念ながらほとんど飲んではいないようでしたが。
このころの写真，ビデオはGＣＵの中のものばかりです。タイトルも，「耕太がんばれ」とか，「耕太の闘病生活」とか。それでも撮れたよという電話をもらうとうれしくなったものでした。また，ナースにもサービスしていただき，他の赤ちゃんの見舞いがないときは，良く見えるように抱っこして見せていただいたりしました。ありがとう。ありがとう。でも，周りにはもっと重い病気と闘っている赤ちゃんもたくさんおり，複雑な気持ちでした。
ただ１人，厳しいナースがいまして，ビデオは駄目ですよ，と注意されたことがありますが。