（６０）浣腸中止
１１月１３日，１ヶ月ぶりの通院日。最近，お尻の糜爛がひどいので，相談することも普段より少し多い。耕次を近所の保育所に預けて，耕太と２人で電車で病院に行った。予約時間になっても，先に診察している患者さんがとても長く，１時間以上も待たされてしまった。小児外科にはいろいろな病気の子が診察にきていて，１万人に１人という病気だそうだ。ヒルシュよりも少ない。
最近，浣腸してもほとんどひっきりなしに出ていたので，先生と相談した結果しばらく浣腸は中止することになった。今年中は浣腸なしで様子を見ることになった。今のところ便が出なくなることはなさそうだが，あとは耕太の症状を見てするかどうかは母親が判断することになった。ちょっと不安。また，下痢止め剤は２週間分処方されたが，これも飲み方を相談した結果，今度は１日１回づつで４２日！分となった。次は６週間後である。また，１日のうちいつ飲ませるか先生も悩んでいた。朝か夜か。朝方一番出ているので・・・，いや幼稚園での漏便も心配だ。帰って，夜主人と相談した結果，夕食後に飲ませることにした。
おしりは，見るからに痛そう。でも，痛いのでシャワートイレもやりたがらないし，いいかげんに拭いているので，便が少し残ったりしていて，悪循環となっている。幼稚園では大丈夫なのかな。便がちょっとづつ出ているのは，やはりまだ気づかないらしい。くやしいな。
５歳を過ぎて根治手術しているので，腸が適応するまでは，小さいときよりも時間がかかりそうとのこと。本当に長期戦になりそうです。びしびし言ってしまいますが，たまには大いに甘えさせなくては。ついつい頑張らせてしまいます。本人も一生懸命頑張っているようです。でも，口答えもしているし，泣くときは泣く，怒るときは怒る，笑うときは笑っているし，なんとかなるか！デジモンカードを買ってあげました。
浣腸を止めて，３日後くらいから就寝中に出る便の量が減ってきた。オムツパンツには，少し便がついてるかなという程度である。薬は毎日１回なので，夜の浣腸の影響のほうが大きかったのかもしれない。止める前に比べると，お尻の糜爛もかなり改善されてきた。しかし，まだ真っ赤で痛そうである。それは，昼間にはまだ漏便があり，パンツに出してしまうからである。なるべく，朝晩はトイレに座らせるようにしているのだが，昼間は幼稚園もあり，遊ぶのに熱中しているし難しい。座ったときは細いバナナ状のウンチが出るのだが。便の状態は良好。ある日，下痢止め剤を飲むのを忘れるとやっぱりダメだった。朝起きると，少し軟らかめで一握り分の便がパンツに！！薬の威力を改めて感じる。
それにしても耕太は，退院してから強くなった。薬をもらいに行くときの通院で休む以外は，風邪など他の病気では休んでいない。遊びに出かけても以前のようにあまり疲れなくなった。よく食べるし，体重が増えて主治医にはムチムチしてるなといつも言われるような状態。２３日からは友佳子の妹の結納のために全員で里帰りの予定。寒くなったがみんな元気でよかった。
里帰りを前にして，耕太のお尻が再びただれ始めた。就寝中出る便の量も再び増え始め，昼間も数回は漏便が見られる。すぐに換えればいいのだろうが，なかなかそうはいかない。お尻を洗ったり，拭いたりするときかなり痛がるようになった。やはり，しばらくはこの繰り返しなんだろうな。自分でトイレにいけばいのだが，誰かに言われるまではまだ行かない。何度言い聞かせても，今のところ聞く耳無し。痛いのは自分なんだがなあ。
２６日は妻の妹の結納があった。この地方は，なかなか変わっていて，親戚一同が出席する。まるでミニ披露宴である。我々，家族一同も出席させていただいた。耕太は，さすがにお兄さんになったからか，静かに待つことができ，宴会の食事も親から離れたところでとれ，ちょっとびっくり。耕次は，さすがにまだわからず，仲人の挨拶中に奇声をあげたりしていた。しかし，なんとか無事に結納式は終えることが出来た。よかったーー
実家のトイレは洋式ではなく，まだお釣りの来る汲み取り式のトイレである。これには耕太は苦労していた。落ちないように跨いで座るのだが，なかなか１人では難しく，紙で拭くときは手伝いが必要であった。また，風呂とかなり離れているので，汚れがとれない時はお尻を出した状態で大移動することになる。ところ変われば，大変である。相変わらずお尻は真っ赤で見るからに痛そうなのだが，本人は痛いとはほとんど言わなかった。
行き帰りは，新幹線，電車，タクシーなどを利用したが，この時は緊張しているのか漏便はなかったようだ。
３０日はいよいよ音楽発表会である。歌に楽器演奏に，練習の成果を聞かせてくれ。